『綺麗な薔薇には棘がある』第10章「六年前の悪夢」 124ページ - 夢小説(ドリーム小説)が無料で楽しめる -ドリームノベル- [スマホ対応]
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綺麗な薔薇には棘がある

第10章 六年前の悪夢


兄さんの捜索は中也と広津さんの二人が動いていた。

私の所属する遊撃隊は負傷者した仲間の回収と、街に潜んでいる敵を抹殺する二つの任務を課せられていた。

私はもちろん後者だ。

中也が必ず兄さんを見つけると云ってくれた事もあり、私は戦地で戦っていた。


突然無線が入った。
相手は広津さんだった。

内容は中也が一人で白麒麟の元へ向かったとのこと、、、、

内容を訊いた途端、胸がざわついた。

中也の元へ行かなくちゃいけない。

そんな気がした。

でも、今は任務中、、、、

どうすればいいの?

兄さんがいればなんて云う、、、、?

ほんの一瞬動きが止まった、その隙を敵は見逃さなかった。

一斉にに向かって攻撃を仕掛けようとする、、、


その時だ


バン、バン、バン

突然の銃声、を襲おうとした敵は全員、手や脚を抑え唸り声や、叫び声を上げた。

も何が起こったのか判らなかったが、すぐに理解をした。

『、、、織田作、、、?』

の目の前に現れたのは織田作之助だった。

織田作「、早く行け!こっちは俺が引き受ける。」

『でも、、、』

織田作「中原の元へ行ってやれ!」

『ありがとう。』

この時私は初めて命令に背いた。

織田作に後押しされ、私は中也の元へ走った。

何故かは判らない、でも行かなくちゃいけないと思った。

自然と足が動いていたのだ。



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