第1章 素直になれなくて(舞&光秀&家康)R18 有
光秀は呉服屋を調べる中で、どうやらその反物商に裏の顔があるという情報が噂だけではないことを確認した。
夜になると、閉まったはずの店にひそかに客が現れ、何かの密会が行われているようだった。武器を仕入れた反物商の卸先がどこなのか、それが分かれば、この不穏な動きの全貌が明らかになるかもしれない。一揆を企んでいる者たちの手に渡るのか、それとも別の目的があるのか……。
どちらにせよ、良い予感はしなかった。
光秀は任務を終え城に戻り、信長に現状を報告した。
秀吉が「お館様…芽は小さいうちに摘んで、吐かせてしまった方がいいのでは!?」と申し出たが、だが、光秀には別の懸念もあった。
信長は冷静に背後に大きな存在が関わっている可能性を指摘し「しばらくは様子を見ておけ」と信長は命じた。
どうやら、反物商を叩くだけではその本丸を見極めることができない。
光秀も同意見だった恐らく反物商を潰しても、トカゲの尻尾を切り落としたにすぎない。
自分の考察が正しければ何か大きな策謀が進行している。
武器の出所や流し先まで探ることになれば、しばらくは相手の懐に入る事も命じられるだろうと光秀は直感で悟った。
(にもまたしばらく会えんな…)