第1章 素直になれなくて(舞&光秀&家康)R18 有
家康は先ほどの首筋に出来た痣を見て、ピンときていた。
乱暴されていないという事は、誰かに抱かれたのだろう。
の想い人は一人だけだ。
嫉妬が沸いて、自分も告白できぬまま、失恋したのだと実感した。
「のヒーローは光秀さんだったんだね。ちょっとこっち来て。」
は疑いもせずに家康に近寄った。
すると腕をひかれ抱き締められた。
「…も、もう絶対一人で勝手な事しないでよね。」
「うん、心配かけてごめん。」
腕をほどいてくるかと思いきや、は抱き締め返して来た。
家康の意図など全くお構いなく、家族からの好意を受け入れているかのようなは天然過ぎた。それでもこの温かいの体に触れていたい。そう思って家康はそれ以上何も言う気にもならなかった。