第6章 そっち系?
「あ…洗うの、結構楽しいから大丈夫だよ、おそ松兄さん」
「お、俺も、別に洗うの嫌いじゃねぇし…」
「はぁ?お前ら…何言っちゃってんの?正気?」
カラ松くんと十四松くんの二人が、私のことを庇おうとしてくれているが、嘘をつくのが下手すぎて二人は余計におそ松くんに怪しまれてしまっていた。
「…貸して、俺が洗うから」
「「「…え?」」」
カラ松くんが持っていた石鹸を無理やり奪い取り、抵抗する暇もなく、気が付いた時にはおそ松くんは私の体を素手でゴシゴシ洗い始めていた。
「い、痛っ…!ちょっと、おそ松くん、もっと優しく触ってよ…!!痛いんだけど…!!」
「はぁ!?優しく触ってるだろ!ごちゃごちゃうるせぇなぁ!」
いやめっちゃガサツなのに…!!
素手だから今のところは無事だけど、タオルとか使ってたら絶対に皮膚ごと無くなってたって!!
もしかしておそ松くん、日頃のイライラを込めて、私に八つ当たりしようとしてるのかな…。
「も、もうっ、おそ松くん、下手…!!」
「なんだよ下手って!!こんなん誰がやっても変わんねぇだろ!!」
「いや変わるから!!カラ松くんと十四松くんはもっと優しい…って、おそ松くんどこ触って…!!」
下腹部に違和感を覚えたので、恐る恐る下を向いてみると、どさくさに紛れて、おそ松くんは私の大事な部分を触ろうとしていた。
いやちょっと待って、そこはどう考えても触ったらアウトでしょ!!
友達同士でも触らないでしょ!!
おそ松くんがそっち系になっちゃってるじゃん!!
「おそ松くん、ストップストップ…!!そこはアウトだから…!!」
「いやここが一番汚ぇんだから、ちゃんと洗わないとダメだろ!!」
年頃の乙女に向かって「汚い」とか言わないで…!!
綺麗だから!!ちゃんと綺麗だから…!!
も、もう、カラ松くんと十四松くんが見てるのに、変なことしないでよ、おそ松くん…!!
恥ずかしいって…!!さすがにそこは!!
おそ松くんから離れるために、ジタバタ両手を使って抵抗していると、おそ松くんは痺れを切らしたのか、思い切り両手で私の大事な部分を掴んできた。
うわあああ、やめろー!!!
「お前マジで可愛くない!!
ーーーぐはっ」
「…え?」