第6章 そっち系?
先程まで私の背後で暴れていたおそ松くんが、なぜか今は床に倒れている。
しかも丸出しで…。
これはどういう状況なのだろうか。
もしかして、また誰かに殴られて吹っ飛ばされちゃったのかな。
周りを確認しちゃったら、色んな人のブツが目に入ってきちゃうから今は俯くことしか出来ないけど、今のって…多分…。
「…春馬くん、ごめん…おそ松兄さんが…ごめ…」
「か、カラ松くん…?」
な、泣いてるの…!?
おそ松くんのことを殴ったのは、何となくカラ松くんなんだろうなぁ、とは思ってたけど、もしかして泣いちゃってるの!?
そんな、カラ松くんは何も悪くないんだから、私のために泣かなくてもいいのに…!!
近くにいるカラ松くんの顔を見ることは出来ないから分からないけど、「ごめん…」と謝っているカラ松くんの声は、完全に泣いている時のそれだった。
「だ、大丈夫だよ、カラ松くん…!僕…気にしてないから!全然!」
「…でも…春馬くんのち〇〇ん、触られちゃった…」
ち〇〇んって言わないで!!
せめて"大事なところ"って言って…!!
なんか生々しいから!!ち〇〇んは!!
「…カラ松兄さん、その言い方、なんかイヤらしい」
「え、ええ!?僕、そんなつもりは…っ」
うん、十四松くんの言う通りだね。
その言い方は、本当にそっち系みたいになっちゃうから、もっとオブラートに包んで言おうね、カラ松くん…。
「〜いってぇな、なんだよカラ松!俺のこと何回も殴りやがって…!」
「「おそ松兄さんが悪い」」
「はぁ!?なんで十四松まで……わかったよ、春馬くん、俺のち〇こも触っていいから。これでおあいこだろーーーぐはっ!」
「おそ松兄さん!!」
おそ松くん、カラ松くんにいっつも殴られてるなぁ…。
まぁ悪いのは毎回おそ松くんなんだけど…。
…というか、俺のも触っていいからってなんだ。
それで"おあいこ"になるわけがないのに。
私は絶対に触らないからね、頼まれたとしても。
「…春馬くん、ほんとにごめんね…」
「いや、僕は全然大丈…」
「ち〇〇ん触りたいなら、僕ので我慢して。おそ松兄さんのは汚いから…」
「いやそうはならんだろ」
十四松くんナイスツッコミ…。
カラ松くん、そのキャラで冗談とか言うんだ。
……冗談だよね???