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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第5章 忘れ物




「あーもう何やってんだよチョロ松〜…」

「だ、大丈夫なの…!?」

「まぁ大丈夫でしょ」

大丈夫でしょって…ノリ軽くない…!?
弟が目の前で倒れちゃったんだよ…!?

なんて一人でパニックになっている私のことを横目に、おそ松くんは呆れたように「これだから童貞は…」と呟いていた。

「と、とりあえず保健室に連れていかないと…!」

「え、俺も行くの?」

「おそ松くん、チョロ松くんのことおんぶしてあげて!」

「いやいや、俺にそんな力ないって」

「早くー!!」




ーーーよかった、先生はいなかったけど、保健室が開いてて。

「もう腰壊れた…動けない…一生分の力使い切った…」

「チョロ松くん大丈夫かな…」

「ちょっと俺の心配もしてよ!!バカぁ!!」

誰のせいでチョロ松くんが倒れちゃったと思ってるんだ、この長男は…。

保健室のベッドで眠っているチョロ松くんの横で「もうやだー俺も寝るー」と赤ちゃん化しまったおそ松くん。

なんだかんだ言って、ここまでチョロ松くんをおんぶして来てくれたので、色々と最低だったけど悪い人ではないのだろう。

「…あ、一松くん」

クラスの誰かからチョロ松くんが倒れた話を聞いてきたのか、保健室に一松くんが入ってきた。

「…チョロ松兄さん、大丈夫?なんで倒れたの?」

「そ、それは…」

心配そうにしている一松くんの問いに、私は言葉を詰まらせた。

い、言えるわけがない。
言っちゃったら、チョロ松くんの兄としてのプライドと尊厳が…!

なんて私が焦りを見せていると、デリカシーのないおそ松くんは、バカ正直に本当のことを言ってしまっていた。

「あー、チョロ松、春奈ちゃんのパンツ見ちゃったから」

「なるほど…って、はぁ!?!ぱっ、ぱ…!?」

「そうパンツ、可愛いピンク色だったんだよね〜」

「おそ松くん!!」

「だからそんな怒んないでってば、怖いなぁ、もう…」

いや怒るでしょ…!!
チョロ松くんが倒れちゃったのは、おそ松くんが私のスカートをめくってきたせいなのに!

なんで私の下着が悪いみたいな話になっちゃってるんだ…!?

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