• テキストサイズ

【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第5章 忘れ物




ーーーもう放課後か。

例の体操服のことが気になって気になって、授業に集中できなかったから、明日からは絶対に忘れ物をしないようにしよう。

「あのぉ…」

「ん?」

教室で帰る準備をしていると、後ろからトド松くんが話しかけてきた。

「シャーペン…ありがと」

「あ…」

小さな声でそう言って、私が返事する間もなく、トド松くんはすぐに教室から出て行ってしまっていた。

そういえば、私もトド松くんにシャーペン貸してたんだった。
今日はいろんなことがあったから、こっちが貸してたことすっかり忘れてたよ…。

「ーーー失礼します!松野チョロ松です!」

チョロ松くんの高い声が、静かな教室に響き渡る。

あ、チョロ松くんだ。

教室を出て行ったトド松くんとすれ違うように、今度はチョロ松くんが教室に入ってきた。

彼はトド松くんのことを探しに来たのだろうか。
あいにく、トド松くんさっき出て行ったばかりだから、この教室にはいないーーー


「ーーーえーい!」

「わっ…!?!」

「へっ!?!」

なんてタイミングの悪いスカートめくりなんだ。

教室の中を探し回っているチョロ松くんが、私の近くに来た瞬間に、おそ松くんはわざとなのか私のスカートを思い切り捲っていた。

普段はスカートの中なんて、誰にも見せることなんてないのに。
これで二度目だ。

しかも今回は、チョロ松くんの目の前で…。

「わ〜今日はピンクになってる〜、かっわい〜」

こ、こやつ…懲りてないな。

おそ松くんは、女の子のスカートをめくるたびに、何回も先生に怒られてるはずなのに…。

「〜っおそ松くん!!」

「そんな怒んないでよ〜、あ、俺のパンツも見る?」

「セクハラ…!!」

なんなんだ、この長男は…!!
家とは別人レベル…というか、もはや似てるだけの別人なのでは…!?

「チョロ松くんごめんね、変なもの見せちゃって……えええ!?」

不本意ながらスカートの中をチョロ松くんにも見られてしまったので、謝罪をしようとしていたら、チョロ松くんは顔を真っ赤にしながら鼻血を吹き出していた。

え、ちょっとチョロ松くん…!?大丈夫…!?

「あ…」

た、倒れた…!!!
チョロ松くんが倒れちゃった!!

ど、どうしよう!!

/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp