• テキストサイズ

【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第5章 忘れ物




ーーーそういえば、次の授業は体育か…。

6月には体育祭があるから、体育も真剣に頑張らないとな。
運動神経に自信はないけど、みんなの足は引っ張りたくないからね。

…ん?ちょっと待てよ…。
体育ってことは…。

体操着いるじゃん!!
わ、忘れてた!!

昨日、担任の先生に「明日は体操着が必要だから」ってちゃんと言われてたのに…!!

何をやっているんだ私は。
ずっとダメダメじゃないか。

「どうしよう…」

またカラ松くんのクラスに借りに行ったら、ただのバカだと思われちゃうよ。
さっき一松くんに借りた数学の教科書、返しに行ったばっかりなのに!

でも私だけ見学するのもなぁ…うーん…。

…仕方ない。もう一回行ってみよう。

「失礼しまーす…」

「あれ、春奈ちゃん?どうかした?…もしかして忘れ物?」

「いや…まぁ…」

忘れ物といえば、忘れ物なんだけど…。

な、なんで一松くんしかいないんだろう。
恐る恐る隣の教室の扉を開けてみたら、そこにはなぜか一松くんしかいなかった。

移動教室で、一松くんだけが出遅れちゃったのかな。

「あの、カラ松くんは…?」

「カラ松兄さんなら、もう先に音楽室に…」

音楽室…!だから誰もいなかったんだ…。

「…教科書、借りに来たの?」

「え、えっと…その…教科書ではないんだけど…」

ここで本当のことを言ってしまったら、忘れ物しすぎだろとか思われてしまうかもしれないな…。

いやでも、こんな場所でのんびりしてたら、授業に遅れちゃうし…どうしたらいいんだろう…。

「…俺には言えないこと?」

「そういうわけじゃ……い、一松くん…?」

「ん?なに?」

なにって…さっきから一松くん、距離が近いような気がするんだけど…なんかちょっとずつ近付いてきてない??気のせい??

「あ…」

一松くんから謎の圧力を感じたので、逃げるように一歩ずつ後ろに下がっていたら、一松くんもなんと私と同じように一歩ずつ近付いてきていた。

背後は壁だ。これ以上は後ろに下がれない。
どうしよう…どうしよう…!?

正直に言ったら、アホの子だって思われちゃうよ!
でも言わないと逃がしてくれなさそうだし…。

「…じ、実はーーー」

/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp