第1章 過ち
「だから…性別を変える薬が欲しいんだけど…」
「あ、なら僕がデカパン博士に頼んでみるよ」
「ええ!?い、いいの…!?」
な、なんて話が早い良い人なんだ…!!
"優しそうな見た目をしていたから"っていう理由だけでカラ松くんのことを選んだけど、カラ松くんに頼んでよかったー!!
カラ松くん、ありがとう!!
「うん、いいよ」
「ありがとうカラ松くん…!」
そう言って私はカラ松くんの両手を掴んで、ブンブン上下に振り回した。
そんな私の手を見つめながら、異性の手に慣れていないのか、カラ松くんは少しだけ照れていた。
…ん?照れ…?ま、まさかね。
カラ松くんなわけ…ないよね。うんうん…。