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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第4章 双子




「…なにその顔、なんか言いたげじゃん」

「いや〜別に…そんなことは…」

「僕に文句でもあんの」

「や、やだなぁ、文句だなんてありませんよ、そんな…」

「もういい。僕、勉強してくる」

「あ…」

い、行っちゃった…。

許されたわけではないんだろうけど、解放されて良かった。
これでやっと、ゆっくり出来る…。


ーーーはずだったのに。

「あの…なにか…?」

私はただ、着替えてから居間で大人しく課題をやっていただけなのに、学校から帰宅してきた長男は、手も洗わずに私に話しかけてきた。

昨日は誰にも話しかけられなかったのに、みんな急にどうしちゃったんだろう。

前世の時も、私のことは居ないものとして扱ってたのに…。

「春馬く〜〜ん、なーにしてんの?」

「…課題やってます」

「うわ〜真面目くんだ〜」

「おそ松くんも課題やった方がいいですよ」

「えー、めんどくさいから代わりにやってくんね?それか答え見せてよ春馬くーん」

「あ、あはは…他当たってください」

「ちぇー…」

な、なんなんだ、このだる絡みは…!!
暇なのか!?
松野家の長男は暇を持て余しているのか!?

だとしたら、他の弟たちの方に絡みに行って欲しいんだけど…。
弟が五人もいるんだから、絶対に誰かはかまってくれるだろうに。

わざわざ嫌いな私に絡んできて、何がしたいんだろう、おそ松くんは…。

「ねぇねぇ春馬く〜ん」

いや怖い怖い。
そんな私の名前呼びながら、肩組んで来ないでよ、おそ松くん。

私たち、そんな気軽にボディタッチするようなそんな関係じゃないでしょ。

それに、服も冷たいし、手も洗ってないしで…。

そのままじゃ本当に風邪引いちゃうよ??
おそ松くん…。

…もしかして、春馬にたくさん嫌がらせをして出て行ってもらおう、とか考えてるのかな…。

「春馬くんってさ、妹ちゃんいたんだね、紹介してよ」

…それが目的か。

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