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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第4章 双子




ま、まずい。
今日はやけに雨が強いなぁとは思ってたけど、ついに雷まで鳴り始めちゃったよ…!!

あとちょっとで家に着きそうだったんだけど、こんな天気の中、傘も刺さないで走るのはさすがに危険だから、一旦あそこのバス停で雨宿りをしよう。

雨宿りに最適な小さなバス停。

私がいる時にタイミング悪くバスが来てしまったら困るが、近場で雨宿りができそうな場所はあそこしかなかったので、私は急いで屋根の下に入り込むことにした。

ふ、ふぅ…疲れた……ん?

い、一松くん…!?!
ななな、なんで一松くんもここで雨宿りしてるの…!?!

誰もいない静かなバス停だと思っていたのに、不意に人の気配を感じで隣を見てみたら、そこにはなんと一松くんが息を切らしながら立ち竦んでいた。

恐らく、一松くんは私と同じように傘を忘れたから、走ってここまで来たのだろう。
そして、彼もまた私と同じように雷が鳴ってるから、危険だと思ってこのバス停で雨宿りをすることにした…ってこと?

やってることがまったく同じすぎて、もはや運命レベルなんだけど…。
き、気まずい…。

「…え…?」

真横から聞こえてきた、一松くんの困惑している声。
恐らく、彼も気がついてしまったのだろう。

私と家にいる春馬が、全く同じ顔をしていることに…。

また、何か言われちゃうのかな…。
会話は控えたかったのに、ここには逃げ場がないからなぁ…。

「………」

あれ、何も言ってこない…。
もしかして一松くん、気付いてないのかな…。
似てるだけの別人だと思われてたりする…??

「………」

…それにしても、濡れたブレザーって重いなぁ。
ただでさえ生地が厚いのに…。

ブレザーだけ脱ぐかぁ…。

あと少しで家に着くし、ブレザーだけならここで脱いじゃっても問題ないよね。

あぁ、重い重い…。

「ちょ、ちょっとキミ…」

「は、はい…なにか…?」

ずっと無言を貫いていた一松くんが、いきなり沈黙を破ってきた。
ど、どうしたんだろう、急に…。

不思議に思いつつも彼の顔を見てみると、なぜか一松くんの頬は赤く染っていた。

もしかして寒いのかな。

「そ、それ…外で脱ぐのは、辞めといた方がいいと思うんだけど…」

「…え?」

それ…って、ブレザーのこと?

何か問題でもあったのかな…。

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