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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第4章 双子




「…ほんとに、アイツとおんなじ顔だ」

「…っ……」

「俺ん家に泊まってるやつと、おんなじ顔だ!!アイツ、マジで双子だったんだ!!」

いや知らずに私のスカートめくってたのかよ!!
と、思わずノリツッコミしたくなってしまったが、ここは冷静になろう。

おそ松くんはスカートめくりの無差別常習犯だ。

だから、他にも女の子がいる中で、私のスカートをめくってきたことに深い意味はないはず…なんだけど。

興味津々なおそ松くんが、私の顔を覗き込んでいる。
な、なんか近いな…距離が…。

「…キミ、名前は?」

「…春奈です」

「ふーん…」

意味深な「ふーん」やめて…。
あとそんなにこっち見ないで、おそ松くん…。

「ねぇねぇ春奈ちゃんはウチに来ないのー?親の事情で、家には帰れないんでしょー?」

「…あー…私は別の友達の家に泊まってるので…」

「あ、なーんだ、そーゆこと」

「は、はい…」

「ふーん…」

2回目の意味深な「ふーん」もやめてくれー!!

もう怖いって、さっきから!
なんかずっと距離近いし、めっちゃ顔見てくるし!!

前世と違うことされると、こっちが困惑しちゃうんですけど…!!

おそ松くんには「さっさと出てけよ」っていう言葉がお似合いだったのに…。

「…ってか雨降ってんじゃん!うわぁーまじか、傘持ってきてないのに…そだ、カラ松に傘持ってるか聞いてこよっと」

「!?」

おそ松くん、独り言すごいな。自由なのか?
ということはさておき。

今、カラ松くんって言った!?
私が行こうと思ってたのに…し、仕方ないから十四松くんに頼みに…。

…十四松くん、傘持ってるのかな。

台風の日でも、傘を刺さずに走って帰ってそうなイメージがあるんだけど…。前世でも、ちょくちょく全身濡れたまま家に帰ってきてたし…。

…仕方ない、今日は走って帰ろう。

例の薬は…学校の近くで飲んじゃったら、同じ学校の生徒に見られちゃうかもしれないから、それは後回しだ。

今はとりあえず、全力ダッシュ!!

「わっ、さ、寒っ…!」

こんな涼しい時期に、何やってるんだろう私は。
傘があれば、こんなことにはならなかったのに…。

つ、冷たいよー!!お母さーん!!
このままじゃ風邪引いちゃうよー!!

「うわっ、か、雷…!?!」

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