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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第3章 ファーストキス




家を飛び出した私のあとを、走って追い掛けてきたカラ松くんが、息を切らしながら私に通学用カバンを渡してきた。

「カバン、忘れてたよ…なんで走ってたの?」

「え、えっとー…ちょっと、寝不足だったから、目覚ましがてらに…ね」

「寝不足…?あんまり眠れなかったの…?」

「ま、まぁ……あ、傘…」

「傘?」

「な、なんでもない!学校行こっか!カラ松くん!」

「う、うん…?」

学校へ行くためにはスクールバスに乗る必要があるから、今から家まで傘を取りに戻ってしまったら、遅刻確定だ。

ここまで走って来てしまった以上、もう後戻りはできない。

だから、もう傘は諦めて、雨は降らないことを祈るしかなさそうだ。

雨、降りませんように…。

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