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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第3章 ファーストキス




「…なぁカラ松」

「?…なに?おそ松兄さん…」

「なんでソイツがここにいんの?」

「え…」

おそ松くんが言っている"ソイツ"とは、私のことだろう。

今はもう寝る時間なのに、なんで俺たちの部屋にいるんだよ。って、おそ松くんは言いたいんだろうなぁ。

「えっと…春馬くんは、これからここで僕たちと一緒に寝ることになってるから」

「はぁ?なにそれ正気?ただでさえ狭いのにさぁ…誰が決めたんだよ」

「か、母さんだけど…」

う、罪悪感で心がズタボロに…!!

そうだよね、兄弟の中に他人が割り込むとか嫌だよね。ごめんねおそ松くん…!!

部屋の中にいるおそ松くん以外の松野くん達も、各々で「え…」みたいな反応を示しているので、当たり前だが、私のことを歓迎している人は誰もいないのだろう。

「す、すみません…お邪魔しちゃって…」

「おそ松兄さん、ごめん…」

いやカラ松くんが謝ることじゃないのに!!

大きな布団を寝床に敷きながら、申し訳なさそうにしているカラ松くんを横目に、ソファーに座っているおそ松くんは「別の場所じゃダメなの?」と言い放っていた。

おそ松くんの表情が、見るからに不機嫌そうだ。

そして恐らく他の4人も、口に出していないだけで、内心かなり嫌だと思っているのだろう。

ご、ごめんよ…みんな…。

「ひ、ひとりくらい増えても、そんなに変わらないよ、おそ松兄さん。春馬くん、太ってないし…」

「いやそういう問題じゃないだろ、分かってないなぁカラ松は…」

おそ松くんが、私の存在を受け入れられない気持ちはすごく分かる。

家族じゃない人が同じ家に住むだけでも嫌なのに、今日いきなり現れた人と同じ布団で寝るとか、もっと嫌だよね。絶対に。


ーーーこんなにも歓迎されていない状況で、私はこれから彼らと共同生活を送ることなんてできるのだろうか。

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