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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第2章 お世話になります




モタモタしている私たちのことを見兼ねたのだろう。

十四松くんは、私の背後でカラ松くんに「早くしろよ、風邪引くだろ」と催促していた。

口は悪いけど、言ってることは優しいんだよね、十四松くん。

「…なに照れてんだよカラ松兄さん、体洗うだけだろ」

「そ、そう、だけど…だ、だって…」

「立花とは男同士だろ、なに気にしてんだよ」

「じゃ…っ、じゃあ十四松がやれよ!」

「はっ、はぁ!?!?」

「ちょっ、ちょっと二人とも、静かに…!」

私の背後で、二人が言い争っている。
体が男になっているとはいえ、元は女なので二人は気を使っているのだろう。

気を使ってくれるのは有難いけど、公共の場で喧嘩しちゃうと、他の兄弟が割り込んできちゃうかもしれないから、早く解決したいな。

でも、体を…かぁ。

まぁ私自身も、できれば自分の体は自分で洗いたいところだけど、銭湯には他にもお客さんがいるだろうから、迷惑をかけちゃう前に、ここは私が一肌脱ごう。

「あ、あの…!」

「あぁ?」

「僕は構わないから、二人に体洗うの手伝って欲しい…かも…」

「「…え」」

「…………ん?」

なんか変なこと言っちゃったかな。さっきまであんなにギャーギャー騒いでたのに…。
暗闇の中の沈黙が一番怖いんだけど…。

周りがどうなってるのか、めっちゃ気になる。目を開けたい…!けど、今は我慢だ。

…もしかして、嫌だったのかな。

「カラ松くん…?十四松くん…?嫌なら全然、断ってもらっても…」

「…分かりました」

「え?」

「あ"ぁ!?なに言ってんだよ、カラま」

「十四松、静かに…!!」

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