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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第2章 お世話になります




「…行くよ」

「う、うん…」

私と同じように、少しだけ緊張している様子のカラ松くんが、出入口の襖に手をかけた。


ーーく、来る。みんなの冷たい視線が私に来る…!

「ただいま…みんな、帰ってる?」

「…あれ、さっき公園にいたやつじゃん。もううちに来てたんだ」

「え…チョロ松兄ちゃん、あの人…誰?」

「母さんが言ってた人じゃない?ほら、同い年の子が来るって言ってたじゃん」

「あー…」

知らない人がいきなり二階の部屋に入ってきたので、末弟のトド松くんは混乱してしまっていた。

あぁ、なんか懐かしいな、この感じ。

未来で見た時は、みんな雰囲気が変わっちゃってたから、誰が誰だか分からなかったけど、今ならよく分かるよ。

眼鏡をかけてるのがチョロ松くんで、まだ一言喋ってないのが一松くんだ。

こうして見ると、本当にみんなそっくり…とか考えてる場合じゃないんだった。

「は、初めまして、僕、立花春馬です…!よろしくお願いします…!」

「………」

あれ、無視…!?
やっぱり同性には厳しいのかな…。

「……おそ松兄ちゃん、僕なんかあの人の顔、見たことあるような気がするんだけど…同じクラスにいなかったっけ」

「えー俺はよくわかんないや、男には興味ないし」

「いや男じゃなくて、女の子でいなかったっけ」

「え…っ」

ば、バレてる。トド松くんにバレちゃってる!

そういえば、おそ松くんとトド松くんは私と同じクラスだから、この顔に見覚えがあってもおかしくはないか。

性別が変わったからといって、顔も別人レベルに変わるわけではないからね。
こ、こうなったら…。

「あ…僕、双子だから…もしかしたら、妹のことかもしれない…デス…」

「双子…?」

本当は一人っ子なんだけど、こうでも言わないと、トド松くんに怪しまれちゃうから、春奈と春馬は双子だって言うことにしておこう。

これなら、違和感はないはず…。

「………」

「………」

…双子で納得したのか、会話が終わってしまった。
ここで「双子なんだー!」みたいな会話が始まらない辺り、おそらく彼らは普段からそんなに会話をしていないのだろう。

せっかく個性豊かな兄弟が6人も揃ってるのに…。

まぁ寂しいけど、みんな思春期だから、仕方がないか。

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