• テキストサイズ

club STORM【気象系BL】

第3章 A…


結局、翔に押し切られる格好で遊園地に向かった僕。

でもさ、ゲートを潜る直前で、僕は滅茶苦茶後悔した。

だって…

「もう、遅いじゃないのぉ。待ちくたびれちゃった」

ゲートの前には、到底遊園地にはそぐわない、やたらと短いスカートと、下着と間違われそうなくらい、露出がたっぷりのシャツを着た長い髪の女が二人立っていて…

どっちも見知った顔の二人は、僕達(ってゆうか、翔だろうけど…)の姿をみた瞬間、ハイヒールで駆け寄って来た。



「ゴメンね、コイツが支度遅くてさ」


はあ?
何で僕なの?

髪が決まらないだの、靴が気に入らないだの、散々僕を待たせといて?

なのに僕のせいなの?

っていうか…


「ね、ねぇ、どう…いうこと?」

僕は翔のシャツを引っ張り、耳元に口を寄せた。

「あれ? 俺、言ってなかったっけ? 店外デートだ、って」
「え、聞いてない…けど?」


だって、聞いてたら着いて来なかったもん。
てっきり翔と二人だと思ったから、だから…


「そっか、悪い悪い。まぁ、でもこれも仕事だし、な?」

そりゃさ、ホストに完全な休みなんて無いってことは、翔の店で働き始めてから分かったことなんだけどさ。

でも…さ…
/ 39ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp