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こちら、MOB飼育係ver.ハロウィン2[dzl]

第3章 ぼんじゅうるドラキュラ目線


 ぼんじゅーる、ぼんじゅうるだ、どーもです!
 と、挨拶をしている場合じゃない。今マズイ状況かもしれない。ドズルさんたちは、ライムちゃんがこれから何をしようとしているのか、怪しんでいるってことに。
 だけどさ、そんなに怪しいことじゃないんじゃないかって俺は思うんだよな。夜な夜な飼育カゴから脱出してライムの部屋を覗き込んだ時、華々しく飾られていたし。今からパーティをするんじゃないかと思ったが、部屋は数日間飾られっぱなしで確かに怪しいっちゃ怪しいけど。
 何を企んでいるのか俺もさっぱり分からなかったが、この前ドズルさんから誕生日の話を振られて気がついた。もしかしてライムちゃんたちは、俺たちと出会った記念パーティでも開こうとしているのでは、と。
 俺たちはハロウィンMOBだ。そしてカレンダーを見てみたらもう10月。間違いない。俺たちがライムちゃんに出会った日がもう少しなのだ。
 だったら俺たちは知らないフリをしていつも通り過ごそうじゃないかと思っていたのだが、ドズルは記念パーティのことに勘づく様子もないままライムちゃんたちを疑っているみたいだ。
 困ったな。脱出の計画までしているみたいだし。
 このまま寝たフリを続けていると俺は置いてけぼりを食らいそうだ。俺も計画に協力するフリをしながら、どうやってライムちゃんの部屋から遠ざけるか考えなくては。
 そこに、おんりーちゃんが近づいてきた。もしかしてその顔は……何かに気づいていそうだ。
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