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こちら、MOB飼育係ver.ハロウィン2[dzl]

第2章 ドズルカボチャパンツマン目線


 どうも、ドズルです。
 僕はハロウィンMOBという名目で人間に飼われているカボチャパンツマン。カボチャパンツマンがなんなのかって僕に聞かれても分からないけど。僕はこのカボチャパンツが気に入っている。
 僕はライムという人間に飼われている手乗りMOBってやつだ。気づいたら透明の壁で出来ているカゴと呼ばれる部屋にいて、ライムという人間の女性に出会った。
 人間って見上げる程デカイから最初はびっくりしたけど、ご飯をもらったりお話をしている内に、悪いやつじゃないんだなってことが分かった。だから僕は、ライムを信用している。
 そんなライムに、ハナという人間の友達が出来たみたいだ。ハナは最近、ライムの家に遊びに来るようになって僕たちの様子を見に来たり、何か話し込んだり持ち込んだりしている。
「ねぇ、ぼんさん。もう少しで僕たちの誕生日でしたっけ?」
 近くの飼育カゴにいるぼんさんに僕はそう訊ねてみた。ぼんさんはドラキュラだから、昼間の時間帯は眠そうだったけどモゾモゾと布団から出てきながら一言。
「生まれた日のことを覚えていないんだから、自分の誕生日なんて分かるはずないでしょ」
 それもそうだけど……と僕は話を続けようとしたが、ぼんさんが布団に潜り込んでしまったから静かにすることにした。僕はそれでも、ハナが何かを企んでいる気がしてずっと考えていると、ぼんさんと反対側の隣にある飼育カゴにいるおんりーが、確かに怪しいですよね、と話しかけて来た。
「ドズルさんが怪しむ気持ちは分かる気がします。最近ライムさんも、何か考え込んでいますし」
「そうだよね、おんりー」
 そうして僕たちは、ライムやハナたちがこれから何をしようとしているのか、考えることにした。
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