第7章 恋柱•蛇柱との任務 美形の鬼
「…遊郭の遊女ですら袖を噛んで悔しがるその豊満な乳、外から見ても分かる美しい形…!少し揉ませてもらえないか…!?二度とお目にはかかれぬ素晴らしい乳だ…!」
「…は、はい……?!」
蜜璃はぼっと顔を赤くし、何を言われたのかわからないといった状況だ。
「頼む。女同士だから問題ない。不満であれば私の乳も揉んでいい。そなたの乳、絶対に御利益がある」
は獲物を狙うような鋭い目つきで蜜璃の胸を見る。
「ちゃん、ちょ、ちょっと待っ…」
「大丈夫、ちょっとだけだ。すぐ終わる」
の手が蜜璃の胸に触れようとした瞬間だった。
ガッシャーーーーン!!!!
食器が割れる激しい音と共に、の顔面は机に叩きつけられ、その勢いのまま机も真っ二つに割れる。
机が割れたせいで皿は粉々に砕け、散々な事になっている。
は床に突っ伏したままびくともしない。
「きゃーーーーーっ!!!
い、伊黒さんっ…!!!ちゃんが…っ!!!」
蜜璃は大パニックになり、突然現れ怒り狂った蛇柱、伊黒小芭内とを交互に見て真っ青になっている。
「放っておけ、こんなゴミ屑。このまま死ねば良い」
「ぶぇっ…」
小芭内はパンパンと手を払うと、を踏んづけて蜜璃に近寄る。