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愛を紡いで呪いを断つ

第6章 霞柱との休息 新型の釜




ー…




「…じゃあ、僕は仮眠してまた警備に向かうから」

「ああ。今日はありがとう、無一郎」





は自身の屋敷へと入っていく無一郎の背中を見送る。

少し歩いて立ち止まった無一郎は、少しだけ顔をこちらに向けて真剣な表情でぼそりと話し出す。






「…今、ある鬼を探ってる。子供の姿の鬼で、情につけ込んで人の家を渡って鬼狩りから隠れている。…君みたいな鈍臭い人の手でも借りたいくらい隊士が足りてないから…また呼ぶかも」







無一郎はふいっと顔を背けて今度こそ屋敷へと消えていった。









「っ…」

は口に手を当てて嬉しさを隠すようにすると、屋敷に背を向けて、今度は自分の屋敷に向けてゆっくり歩き始めたのだったー。







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