第5章 音柱との任務 忍びの鬼
ー…
「あら!ずいぶん若い子が来たじゃん!!」
「わわわ〜っ!貴方が戦国時代から来た女の子ですかっ?可愛い〜っ!!」
「ゆっくりお茶でも飲んでね!天元様から話もあるし」
屋敷に入ると、出迎えのまきを、須磨、雛鶴がの周りをキャッキャと取り囲む。
「な、なんだそなた達は…」
「ん?私達三人は天元様の嫁だよ!」
雛鶴、須磨、まきをは二コーっと笑う。
「…て、天元!!そなたこのくノ一達に誑かされて金品を巻き上げられているんじゃないだろうな!?くノ一は絶対に信用してはならんぞ!全員無駄に顔が良くて乳がデカいし何か企んでいるに決まってる…!!」
はこの世の終わりだと言わんばかりに取り乱した様子で天元の胸ぐらを掴んで激しく揺らす。
「馬鹿かテメェ!何で俺が誑かされてる事になってんだ!!俺様がこいつらを誑かしてるんだよ」
怒った天元はパチーンとの手を叩き落とす。
「まぁ、天元様ったら!」
「でも確かにそうかもね!」
「天元様〜大好きです〜っ!!」
「おう!オマエらはド派手で最高の嫁だ!」
「………」
は遠い目をして天元達を眺めていたのだった。
ー…
「で、なんだ話とは。鬼の情報は任務地に向かいながらでいいぞ」
客間に通されたは、正座してお茶を飲んでいる。
「まぁそれでもいいと思ったんだが、こいつらがお前に会いたいって言うからな!」
「………そうか…」
はお茶をずずっとすする。
「何だオマエ。会った時からずーーーっと地味な顔と反応しやがって!」
天元はずいっとの前に顔を近付け、デコピンをする。
この宇髄天元という男も無駄に容姿が整っている。
杏寿郎も独身なのが勿体無いほど綺麗な顔をしているが、またそれとは違う顔だ。