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愛を紡いで呪いを断つ

第4章 炎柱との任務 子供を喰らう鬼



杏寿郎の屋敷に着いた二人。

すっかり夜も明け、小鳥がチュンチュンと平和な音を奏でる。





はとりあえず縁側に座り、一息つく。




杏寿郎は屋敷の奥へ向かい、数分後に庭へ戻ってくる。






「風呂を沸かしてきた!もう少しでいい温度になるから入ると良い!」

「風呂まで良いのか?杏寿郎が先に入っていいぞ?」

「俺は今から素振りをしてまた汗をかくからまだ入らない!」

「鍛錬か。そなたは本当に真面目だな…そなたこそしっかり休まないと怪我をするぞ?」

はげんなりした表情を見せる。

「いつものことだからな!大丈夫だ!」

杏寿郎はそう言い、着物に着替えようとまず隊服の上部を脱ぎながらから見えない場所へ行こうとする。


鍛え上げられた上半身の背中がの視界に入るやいなや、は一瞬で杏寿郎の側に近付く。


「おおお…すごいなそなたの身体は!彫刻のようだな!特にこの腹筋…どんな鍛錬をしたらこうなる?私も男に生まれていたら筋肉隆々にしていたのに…」

はぶつぶつとそう言いながら、恥ずかしげもなく杏寿郎の上半身をぺたぺたと触り始めた。








「……はぁ」

と一緒にいて何度目か分からない静かなため息が聞こえたと同時だった。










「ぶっ…」









は突如杏寿郎に触っていた方の手を引っ張られ、顔面を杏寿郎の鍛えられた胸元にぶつけ間抜けな声を出す。

背中には杏寿郎のもう片方の手が回され、身動きが取れない。








要するに二人は今抱き合っているような状況になっているのだ。











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