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愛を紡いで呪いを断つ

第3章 柱合会議


しのぶ寄り第三者視点









「…こんにちは。」

「あら、こんにちは時透さん。屋敷に来るなんて珍しいですね。どうしたのですか?」





机に向かい書類に記入をしていたしのぶは、部屋の入り口に立つ無一郎に向かって微笑んだ。








柱合会議から丸一日経過。

しのぶの屋敷に無一郎が突然現れたのだ。








「……痺れ止めが欲しくて。」

無一郎はしのぶの部屋に入ると、近くにあった椅子に腰掛けて、ボソッと小さな声で言う。

「痺れ止め?昨夜の任務で何処か怪我をしたのですか?」

「………」



しのぶの問い掛けに、ムスッとした表情をしてそっぽを向く無一郎を疑問に思いつつ、立ち上がり痺れ止め薬を手に取ろうと棚に向かう。























「…やはり怪我をさせてしまったか。申し訳ないな、霞柱」

「っ!」

「あらあら、滝さんまで。」

気配無く現れたは、座る無一郎の背後に立ち、無一郎の顔を覗き込む様にしながら無一郎の右手を手に取っていた。









「…触らないで。なんで君がいるわけ?」

無一郎は嫌悪感丸出しでそう言うと、の手を強く振り払った。

「すまない。生活に必要な物を買いに行こうと屋敷を出たらそなたの背中が見えてつけてきたんだ。今手を取ったのはこのくらいの年頃の男子は皆女性に触られると喜ぶと思って…」

「やっぱり黙ってくれる?色々と気持ち悪いから」

「うーん、おかしい。やはり百年以上も時代が進むと価値基準も変わるのか…」

「おかしくて変わってるのは君の頭だよ」

「なかなか厳しいな小僧…」

「小僧って言わないでくれる?おばさん」









「……」

しのぶは混沌とした会話の内容に笑っていいのか良くないのか分からず黙ったままいたが、会話の中で自身も気になることがありに問いかけてみる。




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