第3章 柱合会議
「話はまとまったな。では任務の日程は後で合わせるとして!私は出掛けたいからまた鎹鴉で連絡を取り合おう。お館様、失礼します!」
は元気良くそう言って立ち上がり、お館様に頭を下げて部屋を出ようとする。
「あァ!?失礼すんじゃねェ!待てェ!まだテメェの素性を何にも…」
「任務の時にゆっくり話そう。せっかく百年以上後の時代に来たんだから昼間は観光だ!ではまたな!風柱、あんまり怒ると血管が切れるぞ」
は怒鳴る実弥に向かってにっこりと微笑んで手を振ると、爽快と部屋を出ていった。
「……ブッ殺してェ…」
「…あやつを見ていると頭痛がする」
実弥と小芭内はどんよりとした雰囲気で頭を抱える。
他の柱達も呆れたような表情を浮かべている。
「…俺達の力を借りたいと言う割にはあまり協調性が無いな」
義勇がボソリと言うと、同意の目線と、「お前がそれを言うか?」という目線が入り混じる。
「ふふっ…本当に彼女は面白い子だね。さぁ、残った皆とはまだ話があるから、もう少し付き合ってね。」
が去った後の部屋には、何かの始まりを告げる様な心地良い風が吹き抜けたのであったー。