第3章 柱合会議
「甲まで昇進した隊士が鬼を50人倒すか、最強の鬼である十二鬼月の1人を倒すかすると、柱に昇格する!」
杏寿郎がそう答える。
「ちなみに時透は刀を握って二ヶ月で柱になったぜ」
天元は親指でくいっと無一郎を指す。
「そうなのか!それは素晴らしい!」
「………」
はきらりと目を輝かせて無一郎を褒めるものの、無一郎は完全に無視して正面を向いたままだ。
「…では私は一ヵ月。一ヵ月で柱になる条件を達成しよう。すまないが階級は甲と仮定させてもらう。私の任務全てにそなた達柱が同行し、私に怪しい動きが無いか見張ればいい。そして実力もだ。どうでしょうか?お館様」
はそんな無一郎にまた苦笑いしつつも、柱達とお館様に問い掛ける。
「…一ヵ月。寝ずに任務に向かうつもりなのか…」
行冥は涙を流しながらじゃりじゃりと数珠を鳴らす。
「そうだ。そこまでの心意気を見せないとそなた達は私が柱を名乗る事を納得しないだろう?私の時代は隊士不足で休息する間も無く任務をこなしていたから、さして大変でも無い」
「…柱の子達がそれで納得するなら、僕は良いと思うよ。」
お館様はにこりと微笑む。
「時透との手合わせだけじゃわかんねぇしなァ…それがいい。使えなかったら叩っ斬って良いんだなァ…?」
実弥はに噛み付く様にそう言って拳をポキポキ鳴らす。
「…私はお館様の決定に従います」
しのぶはそう言って軽く頭を下げる。
「わっ、私も…!!!」
蜜璃もしのぶに同意し、恥ずかしそうに両手を顔に当てる。
「俺もその条件であれば異論は無い!」
杏寿郎は溌剌と答える。
「…フン。」
小芭内はため息をつく。
「私も…それでいい…」
「俺もいいぜ!ド派手に実力見せてもらうぜ!」
行冥、天元も同意する。
「「……」」
無一郎、義勇は俯いたままであり、特に発言する事は無かった。
「…ありがとう、みんな。、君の力が鬼殺隊の光になるという事を、証明して欲しい」
「御意」
はお館様に深々と頭を下げる。