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愛を紡いで呪いを断つ

第3章 柱合会議





「いや…笑ってすまなかった。
その若さでその執念、精神力、技。全てが素晴らしいと思ってな。」






は無一郎に向き直って近づくと、血のついていない手の方を差し伸べて微笑む。







「…時を超えた甲斐があった。」

「…まさかとは思ったけど、本当に過去から来たわけ?物理的にそんな事ができる筈が無いよ。…意味が分からない」

無一郎はそう言ってを睨みつけ、手を取る事なく自分で立ち上がり、刀を拾って鞘に収めるとお館様の方へスタスタと歩いて行く。


はそんな無一郎を見て苦笑いすると、柱達に向き直り、頭を下げる。









「…突然試すような事をしてすまなかった。
そなた達を見ただけで、その強さは分かっていた。そなた達となら、鬼供を、鬼舞辻無惨を倒せるだろう。そう思えた。本当に来て良かった。どうか力を貸して欲しい。鮮やかで美しく、平和な夜明けを迎えるその日まで」







のその物言いは、人が変わったように静かだった。
























柱達はそんなを複雑そうな表情で見つめる。


















「……さぁ、みんな。屋敷に入って。少し話をしよう」

お館様のその一言で、一旦その場は収まったのだった。



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