第3章 柱合会議
「あいつ…上弦の鬼と戦った事があるのか…」
義勇がそう呟き興味を示す。
「凄いな!上弦の鬼と戦って生還した者など聞いたことがない!お館様!"彼"は一体何者なのでしょうか!?」
杏寿郎はお館様の方を向き、溌剌とした声で問いかける。
無一郎以外の柱達も興味を示し、同じようにお館様の方を向く。
「…ふふっ、先に話そうと思ったんだけどね。後でゆっくり話はするから…。あの子は君達と会えた事がすごく嬉しいみたいだから、今は少し相手にしてあげて。」
お館様はくすくすと笑って言う。
「…服も小汚いし、"男"のくせに貧相そうな体だけど、意外と力があるんだね」
無一郎はに褒めているのか貶しているのか分からない台詞を吐きつつ、の出方を冷静に探る。
するとは突然苛立ったような表情を見せた。
「…無礼な……小僧!…私は!女だ!」
はそう言って一つに束ねた髪をサラッとして、女性らしい仕草を見せた。
「ブッ…」
緊迫した場面だったにも関わらず、の発した言葉と仕草に天元が思わず吹き出してしまう。
「よもや!!!!」
「おっ、女の子〜っ!?」
「チッ…」
「………」
「フン…」
「南無阿弥陀仏…」
「…骨格を見れば分かりますからね」
「くっ…ぶふっ…!!」
柱は各自、驚いたり呆れたり、そっぽを向いたり笑ったりしている。