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愛を紡いで呪いを断つ

第3章 柱合会議


「おーーい!時透!そいつ人間だから程々にな!木刀じゃねぇし!」

天元は面白そうにそう言って叫ぶと、完全に物見体制になり、刀をしまってドカっと座り込む。








「ははっ!!良いぞ小僧!!!殺す気で来い!!!」

は動じる事なく自身の刀で無一郎の刀をしなやかに受け止め、押し戻す。







「時透の攻撃をいとも簡単に…」

小芭内も刀を下げて納刀し、眉を顰める。

柱達から見ても、無一郎のその素早さ、動きの読み取りづらさは群を抜いていると認めているにも関わらず、初見の筈のは何度も手合わせしているかのように簡単に無一郎の刀を受け止めたのだ。

実弥はまだ刀を構えながらも、その目は戦う2人を真剣に追っている。











刹那、から強烈な一太刀が繰り出される。






「月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮」










「っ!!!!!」

ガキン!という甲高い金属音が響き、その衝撃に突風が発生する。







「っきゃ…」



「危なかったですね…」

蜜璃は青ざめ、しのぶは険しい顔だ。







の繰り出した技の素早さと力強い斬撃に、無一郎は辛うじて受け止めたものの、身動きが取れない。






「どうした小僧!こんな斬撃でもたもたしていたら死ぬぞ?特に上弦の鬼は強いからな!」

は心底楽しそうにそう言って刀に力を込める。

ギチギチと刀同士が唸り合う。









「…チッ」

無一郎は舌打ちをしての刀をいなすと飛び下がり、間を取る。








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