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愛を紡いで呪いを断つ

第3章 柱合会議


「…早いなぁ。」




お館様が苦笑いして見つめた視線の先では、くるりと一回転して木の上から飛び降りてくるがいた。






「…っなんだァてめぇはァ…!!」

視線だけで人を殺せそうな勢いでを睨みつける傷だらけの男、風柱・不死川実弥は、誰よりも早く刀身を抜き、今にも斬りかかりそうな勢いだ。




他の柱も抜刀し、構える。








「…我は月柱、滝。そなた達の実力を図りたく参上仕った。いざ、尋常に勝負…!」


は不気味に笑ってそう言うと、すらりと刀を抜く。









「月柱だとォ…?知らねぇなァ!勝手に柱を名乗るんじゃねェ!お館様の屋敷ででっけぇ態度しやがってェ…お望み通り尋常に勝負してぶっ殺してやるぜェ!!」

「待て不死川。…彼奴の格好を見てみろ。かなり古い着物を着ていて不自然だ。まるで戦国の世から来たような…」

そう言って今にも斬りかかろうとする実弥を、至極冷静な声で引き留めるのは、首に蛇が巻きつき、左右の眼の色が非対称な蛇柱、伊黒小芭内。

小芭内は、言葉を途中で切って険しい表情に変える。

「…信用しない。鬼か?いや気配は人間だ。まさか過去から…」

ぶつぶつと小言を小芭内が唱えている隣では、豊満な肉体で、黄緑と桜色の華美な髪色をした恋柱・甘露寺蜜璃がモジモジしている。

(な、なんだかよく分からないけれどすごいわっ…!!!とっっても綺麗な顔をしているし、華奢っぽく見えるのに、隙がなくてすごく強そう…っ!!)


「れっ、煉獄さん!とっても強そうな人ね…!!!」

蜜璃は刀を構えながらきゃーっとしている。

「うむ!不甲斐無い事に気配に全く気が付かなかった!相当な手練だな!是非手合わせ願いたい!!」

何処までも通るような大きな声に、特徴的でふわりとした緋色の髪型、瞳を持つ炎柱・煉獄杏寿郎は好戦的な表情でを見据える。



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