第5章 シュガーヒル

「あぁ、ひ、ヒロくん、ダメよ…そんなことしちゃ…」

ダメよと言いながらも身体はそれに感じて濡れてゆくのだった。

「美都、凄いね、クリトリスが大きくなってるよ…」

そう言うとヤマザキはクンニをやめて私にキスをしてくる。
ペニスはすでに大きく膨れ上がっていた。

そのペニスを私の身体へと挿入いれてきたのだ。

「はぁ、はぁ、あふ、あん、う、ううん、…」

私の口から甘い声が漏れてしまう。
今夜は騎乗位ではなく正常位でセックスするようだった。

私は正常位でのセックスも嫌いではなかった。
ヤマザキはゆっくりと腰を動かすとピストンしてゆく。

私の花弁はペニスを一度咥えると離すことをしなかった。
ピストンされる度に、ベッドの軋む音がした。

二人の甘い吐息が部屋に満ちている。

「あぁ、美都、いいよ…美都の身体は最高に感じる…」

ヤマザキはそう私の耳元で囁くのだ。
こうして、身体が繋がりセックスしている時、男性とは何を考えているのだろう。

ふと、私はこんな事を思ってしまう。
だた、自分の精子を射精させるだけを考えているのだろうか。

女性はセックスをしていても、他の男のことを想ってしまう時がある。
私も、この時、意味もなく誠一のことを考えていた。