第23章 本音
子宮から精液が出なくなると、シャワーを手に取りシャワーヘッドを膣口に水流を当てる。
そうすれば、冷水は膣内やその奥にまだ残ってる液体を洗い落としてくれた。
濁った水が浴槽を伝って流れる。
暫くすればれは透明な水へとなった。
冷水に当たりすぎて、私の肌は血の気がないほど真っ白だったけどやめることはしない。
まだ、気持ち悪さが残っているから。
浴槽のふちから腰を上げ、私はまた頭から冷水を被った。
何も考えずに、何も考えられずに。
ただ被り続ける。
一体どれ程の時間そうしていただろう。
手足の感覚がなくなってきた。
そろそろやめないと死ぬかもしれない。
あんな地獄がまた来るかもしれないと思うとこのまま死んでしまってもいいかもしれない。
でも、やっぱり死にたくはないなぁ。
そう思って、シャワーを止めた時。
「、ちょっと入るわよ‼」
お風呂の扉が勢いよく開けられた。
勢いよく振り向けば、野薔薇がそこにいて。
焦りと不安と驚愕が入り交じったような顔をした野薔薇と目が合った。