第23章 本音
陵虐され続け輪姦され続け、やっと男たちから解放されたのは朝方の4時を過ぎた頃。
指一本動かすことができない私はベッドの上でただ息をするだけの生き物。
頭も顔も身体も膣内も、男たちの液体にまみれただ一点を見つめる。
何かを考えるという行為を失ってしまった。
「それ何?」
「膣鏡」
「クスコのことか?」
「なんでそれ持ってんの?」
「今日のためにアマゾンで買った」
男たちの会話をどこか遠い場所で聞いていた。
私の膣内に何かが入ってきて広げられる。
陰茎じゃない。
固くて冷たいから。
「うわっ!!すげ……」
「どんだけ俺ら出したんだよ」
「精液でドロドロじゃん。これ妊娠待ったなしだろ」
「妊娠してたらどうするよ」
「そしたら俺と結婚して子供産ませて育てる」
「まじでちゃんのことが好きなんだな、茂木」
「当たり前じゃん。五条さんにとられるくらいなら、既成事実でもなんでも作るわ。だからお前らに話したんだし」
「ひっでえ」
何か、言っている。
五条悟がなんだって。
そこだけしか、聞き取れなかった。
力の入らない身体を無理矢理起こせば、男どもの視線は私に集中する。
ゆっくりな動作で制服に腕を通した。
「………茂木、車出して。帰る……」
「風呂は?」
「いい……。早く帰りたい……」
虚ろな瞳で茂木に言えば、茂木は私の腰に手を添えて歩き出す。
他のクソクズどもは、ただその様子を見ていた。