第23章 本音
―――ねぇ、五条悟。
なんでオマエはあの女の穴に突っ込んだの。
なんでオマエはあの女の穴に突っ込んで腰を振ったの。
嫌だった。
大きくて優しい手であの女に触れるのが。
低くて甘い声であの女の耳元で囁くのが。
海のような青空のような綺麗な瞳であの女を見つめるのが。
嫌だ。
私以外の女とセックスしているのが。
―――ねぇ、五条悟。
あの女のどこがよかったの。
私にはない魅力があったのか。
歪んだ呪いだって、言ってくれたじゃんか。
あれは嘘だったのか。
私がもっと気持ちよくしてやるから。
オマエにだったら乱暴されたって我慢できるから。
私だけしか見えなくなればいいのに。
私だけのことしか見えなくなればいいのに。
私だけを――――――。