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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第23章 本音







「―――あああああああああああっっっ!!!!」

瞬間。
私の中に入っていたものが暴れた。
背中を反らせながら絶叫を上げる。
その衝撃的な痛みなのか快楽なのか分からない感覚から逃れたくてベッドの上でのたうち回るが、他の男どもが私の身体を押さえつける。
ベッドのスプリングがぎしぎしと音を立てる。
男は「うっ」とうめき声をあげ、私の中で爆ぜた。

「はえーよ。早漏か」
「……はぁ、締め付けがやべえって……」

中から男のモノが抜かれるけど、私はそれどころじゃなかった。
媚薬のせいで、私の身体は快楽を求め始めている。
自分の身体なのに、自分の身体じゃないみたいだ。
別の生き物のように腰を動かし、身体は快楽の余韻に浸っている。

「五条さんの事好きなのか。でもその恋は実らないよ。あの人、女遊び激しいから」

ケラケラと笑いながら私の耳元で囁く。

知ってる。
あいつが女遊び激しいのは知ってる。
その場面を見てしまったから。
それでも。
あんな場面を見てしまっても。
私は私の中で膨らむこの気持ちを抑えることができない。
蓋をして見ないように知らないふりをしてしまったけど。
一度蓋を開けてしまえば、自覚してしまえば。
見て見ぬふりなんて二度とできない。

脳ミソがバグを起こしそう。
頭がおかしくなる。
触れられる手も、耳に届く音も、何もかもが。
五条悟なんじゃないかと錯覚してしまう。
それでも、私のなけなしの理性はちゃんと仕事をしてくれているみたいで、ちゃんとわかっている。
私は五条悟に抱かれていない。
あいつはこんな雑で乱暴な抱き方はしない。
激しいけど、温かくて優しくて、それこそ本当に頭がバグを起こす程の甘いセックス。





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