第23章 本音
私の言葉なんてあいつらは一切聞いてくれない。
どんなに泣いても、嫌だって言っても、あいつらは笑うだけ。
私の身体は、5人の男の手によって弄ばれ続ける。
「んっ、んんっ、ふっ!ふぐっ、んぐっ」
私の口の中には一体誰のモノかわからない陰茎が咥えられている。
ベッドに縫い付けられ、手を拘束されているせいで、相手は好き勝手に動き回る。
喉の奥まで犯され、吐きそうになってるのにやめようとしない。
それどころか腰の動きは増すばかり。
私の顔面は、自分の涎と鼻水と涙でぐしゃぐしゃだ。
「んんっ……んぐっ、んぉえっ!んぷっ……んぐぐっ!んぅぷ、んご……んんんんっ!!!!」
早く出してほしくて、苦しさから解放されたくて、一生懸命舌と喉を使っていたら、電撃が走るような痺れが身体を襲った。
私の膣口に何か、入ってる……。
「おお、全然ならしてねえのに、はいちった」
この質量と熱はきっと陰茎だ。
「ちゃん、誰のちんこ入ってるかわかる?」
「お"えっ!!げほっ……ごほっ……」
咥えていたモノが抜ける。
口の周りがべちゃべちゃしていて、気持ち悪い……。
誰のモノが入っているかだって?
そんなの考えたくもない。
知りたくもない。
「当てたら帰してあげる」
ずっと黙っているとクズどもはそう言ってきた。
その言葉に、私の血液は大きく脈打つ。
帰らせてくれる……?
ふざけんな。
負けの見えてる勝負なんて、勝負じゃない。
「ほら、早く答えて」
「………………五条。五条悟」
「は……?」
目隠しをされていてよかった。
視界が奪われているから、今誰に抱かれているのか見なくて済む。
本当に抱かれたい人の事を考えていられる。
「五条悟に、抱かれてる」
自然と口が緩んだ。
そうであって欲しいから。
何も見えないなら、そう思わせて欲しい。