第23章 本音
足が痛い。
腕も。
頭も痛くなってきた。
シャワー浴びたい。
今日はいっぱい働いたから浴槽にお湯でも溜めようかな。
そんで、カモミールの入浴剤を入れて。
現実逃避をしなければならないほど、私の脳は、精神は、崩壊寸前だった。
クイーンベッドの上に移動させられると、茂木を含めた5人はベッドから離れ大きな液晶テレビの前に移動した。
不思議にそれを見ていると、茂木が一言「脱げ」と命令してきた。
「"合意"なんだから、自分から脱げ。俺達が脱がせたらレイプに何だろ?」
もうすでにレイプなんだよ。
まだ未成年に成人男性5人が手を出すこと自体、犯罪だろうが。
例え、"本当に合意だったとしても犯罪には変わりねえだよ。
そう言えたらいいけど。
私は何も反論することができない。
私が拒めば、野薔薇や禪院真希が同じ目に遭うって脅されているから。
私の中で諦めが生まれる。
ここはこいつらの言う事を聞いて、穏便に済ませ早く終わらせた方が聡明だ。
私は制服のボタンに手を掛けた。
一つ、二つ、とボタンを外していくが、恐怖で手が震えてうまく外せない。
息だってだんだん浅くなっているのが自分でも分かる。
気を抜けば視界も歪みそうだ。
ボロボロになっている上着とYシャツ、サルエルズボンを脱ぎ、下着も取り払い、裸となった。
その間クズどもは、その様子をスマホで写真を撮ったり動画を録ったりしていた。
羞恥心などはこいつらを煽る材料でしかない。
「パイパンかよ‼」「エッロ……」「意外と胸あんだな」なんて笑い声が聞こえて、裸になった私に近づいてくる。
這うように肌に触れるたくさんの手に、鳥肌が立った。
顎に手を添えられ上を向かせられる。
重なる唇と動き回る生き物みたいな舌が口内を犯し、そして私は目を見張った。
「かはっ……!!」
何か喉を降下した。
喉に違和感を覚え身体を丸めて咳込む私の口は再び塞がれる。
冷たい液体が喉を潤せば違和感はなくなったが、こいつら……私に何を飲ませやがった。
涙目でクズどもを睨むと、クズどもはニヤニヤと笑うだけで何も言わなかった。