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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第22章 黒閃








その理由を伏黒に聞こうと思ったら、伏黒は一点を見つめ目を大きく見開いている。
一体何を見ているんだろう。

伏黒の視線を辿り、上を見上げた。
天上からはでかい突起物があり、ずりゅんと音を立てて"ソレ"は地面に落ちた。

私も伏黒も言葉を失くす。
なんで、ここに、コイツが……。

「……呪霊の行動パターンに、合理性を求めてはいけない……」
「伏黒?」
「それでもずっと、ひっかかっていたんだ……」

ぶつぶつと呟く伏黒の瞳はソイツを映しているけど、どこかぼんやりとしているようにも見えた。
一体何を考えているのか分からなかったけど、次の言葉で伏黒の言いたいことが分かってしまった。

「何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか……。一人目の呪殺は6月……。6月は……虎杖が……宿儺が虎杖に……」

気配が大きすぎるモノ。
息を潜めているモノ。
既に呪霊に取り込まれているモノ。
宿儺の指の在り処は様々で、正直封印も捜索も追い付いていない。

そんな中。
取り込まれた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が6月に、虎杖が取りこんだことで呪力を解放した。
つまり。
"共振"……か。

見てくれは同じだが。
目の前の特級は、少年院で戦った特級よりも数段強いことになる。
私たちをあざ笑うかのようにソイツは口元を大きく歪めた。





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