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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第22章 黒閃







「6月盛岡、金田太一。8月横浜、島田治。9月名古屋、大和広。3人とも同じ状況で死んでるんスよ」

今回の目的地である埼玉県に向かっている間、タブレットで資料を眺める私達に新田明が今回の任務について軽く説明をする。

「自宅マンションのエントランスで呪霊による刺殺。しかも全員死ぬ数週間前から同じ苦情を管理会社にチクってる。オートロックの自動ドアが開きっぱなしだって。他の住人に心当たりはなかったっス」

同じ苦情を管理会社にクレームを入れてる、ねぇ。
でも、日付も場所もバラバラ。
同じ呪霊にやられたとは思えないけど……。

「なぁなぁ、自動ドアって呪霊のせい?呪霊ってセンサーとか引っかかんの?」
「センサーじゃなくてドアオペレーターの方が馬鹿になってたんじゃねえの?呪霊のせいで」
「夏油さんの言う通りっス」
「ほーう……」

虎杖の疑問に私の考えを言ったら、まさにそれだったようだ。
納得したように頷く虎杖だけど、絶対ちゃんと理解してないと思う。

新田明曰く、3人を殺した呪霊は同じかどうかという事は、残穢だけだと断定は少し難しいようだった。
だから3人の共通点を調べた結果、3人とも同じ中学に2年間在籍していたとう。

ということは……。

「「昔3人が同じ呪いを受けて、時が経ってそれが発動したってわけか(感じ?)」」

私と野薔薇の声が綺麗にハモッた。
バックミラー越しに野薔薇と目が合って、お互いに眉を寄せた。
プイと横を向いて2人してむっすーと仏頂面をした。





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