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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第21章 諦念








「が見た女が彼女でも嫁候補でもセフレでもなんでもいいけど、確かにその現場を見ちゃあんな顔にもなるな」
「高菜。ツナマヨ」
「諦めるも何も……。だって、あんなん見たら無理だろ。すげえ綺麗な人だったし。そもそもガキだし。一回り違うし。相手にされないのなんて目に見えてるし」

下を向いて、拗ねた子供のようにもにょもにょと口を動かす。
諦めるとか諦めないとかの次元の話しじゃない。
仮にあの女があいつのセフレだったとしても。
私はあいつに対して何かを言う権利はない。
だって私とアイツの関係はただの生徒と教師だから。
それに私だって今似たような感じだから尚更何も言えない。
あいつとセフレのような関係なんだから。

ショックを受けたのは。
アイツが女を組み敷いていたからじゃない。
五条悟をそういう奴じゃないと思い込んで、あの男とは違うと決めつけて。
実際はあの男と同じ人種だと知って、ショックを受けた私にショックを受けたのだ。

多分、私が頼ったら五条悟は解決してくれるはず。
保証はどこにもないけど。
だけど、あの現場を見てしまったあとでは頼りたくても頼りたくない。
似たようなことしてるくせにって思ってしまうのが目に見えているから。
そう思いたくないから。




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