第21章 諦念
「いくら、明太子。こんぶ?」
「いや、それはないだろ。普通に考えてセフレだろうな」
狗巻棘がその女性は五条家に嫁いできた女性なのではないかと言ったが、禪院真希はばっさりと切り捨てた。
「彼女って場合も……」
「彼女にすんだったら即座に婚姻届け出すだろうな」
「「「「確かに~(ツナツナ~)」」」」
満場一致で頷く。
「"え、僕と結婚しないの?するもんだと思って婚姻届けだしてきちゃった"とか言いそう」
「うわ、言いそう。でも逆に"結婚?する気ないけど。そういうつもりで付き合ってたわけじゃないよ、僕"とか言って捨てそうでもある」
「わかる~!!」
いつの間にか私達は五条悟が言いそうなセリフをただただ言い合っていた。
話しが脱線しまくって回りに回って話題が戻ってくるのにかかった時間は約15分。
「なんの話してたっけ?」
「が振られた話」
「なんで今あいつの言わなさそうなセリフで盛り上がってるの?」
「さあ?」
野薔薇が軌道修正していなければ、脱線事故多発して再出発は見込めなかっただろう。