第21章 諦念
こんな目に遭うのは私だけでいい。
アイツらが酷い目に遭うのはダメだ。
せっかくできた初めての友達。
大切な人。
守りたいから、大好きだから。
だから、私は逃げることはしなかった。
「ふふ。やっぱりは優しい子だね」
喉奥で笑う男を今すぐにでも殺してやりたい。
奥歯をぐっと噛んで溢れそうになる涙をこらえる。
「じゃあ、逃げない誓いとして自分でまんこ広げておねだりして」
「……は?」
「は、じゃねえ。同じこと何度も言わせんな。自分でまんこ広げて"犯してください"って言え」
「………」
「今すぐ言わねえとお前のお友達とやらにぶちこむぞ」
惨めだ。
惨めすぎて、今すぐここから逃げてしまいたい。
でも、逃げれないから。
私は震える手を足裏へと持って行く。
大きく開いた足の、その間。
自分の陰唇に指を這わせ左右にぐっと開いた。
ひくつく膣口を見て、男の鼻息が荒くなる。
見られていることに屈辱を覚えながらも、私はそれ以上の屈辱を口にしなければいけない。
「わ、私を……犯して、ください」
震える小さな声。
男はどこか不満げな顔をしたが「ま、最初はこんなもんか」と呟いて。
広げられている膣口に、男は自分のソレを宛がいナカのうねりを楽しむようにゆっくりと挿入した。