第21章 諦念
ふわふわとした意識がゆっくりと浮上していく。
大きく身体を揺さぶられる感覚と何かが這う違和感で私は目を覚ました。
「え……?」
私は驚きのあまり声を失った。
なぜか私は今、手足を縛られた裸の状態でベッドの上に横になっていたからだ。
そして私の露わになっている胸は、骨ばった手に揉みしだかれ、膣口には男のモノが挿入されている。
「いっ……!!ん……っ」
男が動くたびに電撃が走るようなそんな衝撃が走る。
はふはふと息を吐きながら、今の状況を整理しようとするがうまくまとまらない。
まとまるわけがない。
なんでこんな目に遭っているのかさえも。
なんでこの人がこんなことをしているのかさえも。
「ど、して……。茂木さん……」
目に映る人物の名を呼べば、茂木さんはにたりと笑みを零した。
さっきまで見せていた笑顔とは真逆の、ねっとりとした笑顔が近づき、私の耳元で粘っこい声で言葉を吐く。
「初めて君を見た時からずっと欲しくてたまらなかったんだぁ。君が、術式の訓練のために伊地知さんや他の窓に相談しているのを見てね。チャンスだと思った。だから、積極的に君に近づいたんだよ」
「……っ!!」
「夏油傑の妹で、たくさん虐められたね。傷つけられたね。でも、もう大丈夫だよ。俺が、こうしていっぱい君を慰めてげるからさっ!!」
「うあっ……」
止まっていた動きが再び動き出したことにより、私の身体は大きく震えた。
がくがくと痙攣し、膣口からは何かが漏れ出た。