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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第19章 旅行








五条悟の隣には、お菓子の箱が転がっている。
材料をみれば、そのお菓子にはお酒が入っていることが判明。

「……下戸が」

お菓子食って酔っぱらってしまったらしい。
男どもで布団を敷きその上に五条悟を寝かせる。
こんな担任の姿など見たくなかった。

男どもが五条悟を運んでいる間に、私達も自分たちの部屋へと戻る。
そして彼女たちから誕プレを貰った。
二人で金を出し合って買ったらしいそれは子型のウェストポーチ。
私がいつも使っている物がボロボロだと言うことに気が付いた野薔薇が、誕プレは絶対にこれだと決めていたらしい。

ソフトレザーの柔らかい雰囲気と丸いフォルムは遊び心を感じさせる。
手触りのいい革の質感は、しっくりと収まる気さえする。
赤色ではあるが、主張は激しくなく逆に生活や自然に溶け込んでいくような。

「実用性ありでしょ?」

白い歯を見せる野薔薇と禪院真希。
こんないい物を戦闘のために使ってもいいのだろうか。
でも、そのために買ってきてくれたのなら、使わなきゃいけない。

「大事に……大切に使う……」

ぎゅっとそれを抱きしめれば、二人は満足そうに笑って「さて、風呂にでも入るか」と私の腕を引いたのだった。



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