• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第19章 旅行








深い息を吐いて、私は空いている席へと足を運ぶ。
すると虎杖がものすごくニコニコしながら手招きをしていて、自然と足がそっちへと向かった。

「浴衣似合ってんね」
「そうか?」
「うん、ちょー綺麗」
「………っ」

空いた口が塞がらない。
ぽぽぽと顔が熱くなるのがわかる。
こいつ、みんながいる前でよくそんなことを口にできるな。
見てみろ。
みんな驚いて目が飛び出そうな勢いなんだけど。

「大胆だな、悠仁。恵も見習えよ」
「何をですか……」

伏黒の隣に座っていた禪院真希が肘で伏黒の肩をつついた。
不機嫌な表情をした伏黒だったが、まあでも虎杖のこういうところは見習った方がいいと私も思う。

「ほんじゃま、食べようか」

五条悟の言葉に、私たちは両手を合わせた。

「いただきます」

テーブルの上に乗っている懐石料理はどれも箱根の山の幸、相模湾や小田原の海の幸をふんだんに用いた料理となっていた。
どれもこれもおいしくて、というか刺身が真面目においしかったし、お吸い物はそれこそ海の味そのものというべきだろうか。
ずっと食べていられるなって、正直思った。




/ 844ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp