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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第19章 旅行








「なんで野薔薇一人で着れるの?」
「小さい頃、夏祭りがあれば着せてもらってたからね。やり方くらいは知ってるわよ」
「……ふーん」
「ほら。着せてやるから、服脱げ」
「え、服脱ぐの?」
「脱がなきゃ着せられねえだろうが。私も野薔薇も脱いでんだろ」

確かに床には二人の衣服が散らばっている。
だけど、服を脱ぐのか。
同性同士とは言え、緊張するのは何でだろう。

「早く脱げよ」
「脱ぐし!!ちょっと待ってよ‼心の準備が……」
「処女みてえなこと言ってんなよ」
「う、うるさい!!」

確かにもう処女じゃないけど!!
五条悟に何回も抱かれてるけど!!
それとこれとじゃわけが……。

「あーもういい!!私が脱がす」

そう言うと禪院真希は私の服に手を掛けると無理やり脱がせた。
キャーキャーと騒いで暴れるが、それをものともせず禪院真希はポイポイと服を畳に投げ捨て、野薔薇は面白がって動画や写真を撮っていた。

浴衣を着せてもらう頃には、私は全身で酸素と二酸化炭素を吸っては吐いていた。
全身脱力しながら男子部屋に行けば、既に料理は運ばれていて、みんなテーブルの前に座っていた。

「遅いよ、3人共!!料理が冷めちゃうじゃん」
「の奴が暴れっから」
「さっき料理来たばっかりなんで、気にする事ないですよ」

と、伏黒がしれっと答えた。

禪院真希は遅れたのを私のせいにしているけど、絶対私のせいじゃないと思う。
だってあんな風に無理やりやられたら暴れもするだろう。
心の準備がままならない時に脱がされたら。
追いはぎにあった気分だ。




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