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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第19章 旅行







襖を開けば、畳特有の匂いが鼻の奥をかすめた。
本間は12帖と広く、照明は大正明治の時の物を使用しているらしい。
本間奥にはちょっとした空間があり、椅子とテーブルが置いてある。
そこから見える景色と旅館の下に流れる川のせせらぎは、疲れた体を癒してくれる。

「!!真希さん!!見てみて!!露天風呂あるよ‼」
「すげえ広いな……。これ、離れまで行かなくてもいいかもしれねえな」

男性用大浴場も女性用大浴場もどちらも本館から離れた場所にある。
だが、部屋に露天風呂があるならば、確かに離れまで行く必要はないかもしれない。

というか。

「まじで広いな……」

大浴場程ではないにしろ、半分くらいの大きさか。
これが高級旅館の真の姿か……。
しかも源泉垂れ流しらしいし。
立篭める湯気の匂いと外から見える景色に、既に私達3人は虜となっていた。
早く温泉に入りたいと言う気持ちが急いてしまう。

だが、今は温泉ではなく食事だ。

「着替えて、野郎共の部屋に行こうか」
「そうですね」
「浴衣って、どうやって着んの?」

禪院真紀から浴衣を受け取ったのはいいが、着方がわからない。
だから禪院真希に着せてもらうことになったのだが、さすが禪院家の出というべきか。
慣れた手つきで浴衣を着ていく。
野薔薇も禪院真希程ではないにしろ、一人で着れているのだからすごい。




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