第19章 旅行
ハスの池を通り過ぎ、カフェへと着いた。
カフェは予約制となっていて、私達は乗車時間は13時。
時間があるため、そこら辺をぶらつくことに。
流石にミュージアムはパンダは入れないと判断したためだ。
話した結果、レストランで昼食を取って食後のティータイムをオリエント急行で過ごすことになった。
カフェ・レストラン"LYS"に行き、テラス席に案内される。
ウェイトレスとの攻防には少し手間がかかってしまった。
パンダはぬいぐるみなのに、ペットは入れないって酷いと思う。
「本日のメニューかランチプレートか。意外と高いな」
「高くねえと儲かんねえだろ」
「俺本日のメニューにしようかな」
「こんぶ……」
天気のいい日だからか、外でご飯を食べるのは開放的で悪い気はしない。
むしろ、すごくいい。
私の隣にパンダが座り、パンダの向かいの席には伏黒、私の向かいの席には狗巻棘が座った。
本日のメニューかプレートかで悩みはしたが、私は本日のメニューを選んだ。
ウェイトレスを呼んで、本日のメニュー2つ、プレート2つを頼んで、ご飯が出て来るまで4人で談笑した。
話した内容は、この後どこに行こうかという普通の内容だけど。
料理が運ばれて来て、私たちは黙々と食べ続ける。
想像していたよりもボリュームはなかったが、食べてしまえば腹は膨れた。
伏黒がスマホを取り出し時間を確認すれば予約の時間が迫っていた。
お会計を済ませて本来の目的であるオリエント急行へと向かう。
目と鼻の先にカフェはある。
買った乗車券を見せれば、ハサミを入れられまるで本当に電車に乗るようなそんな雰囲気が立ち込める。
車両手前のスペースでラリックとオリエント急行について簡単な映像を観て、後方へと回りいざ車内へ。