第19章 旅行
――夏油side――
どうも。
夏油です。
今日の気温は24℃と日中は程よく暖かく、朝と夜は少しだけひんやりとするでしょう。
降水確率は10%と低く、傘を持ち歩く必要はありません。
と、朝のニュースでお天気お姉さんが言っていた。
そんな真っ青な空が広がる今日この日。
私達1、2年は親睦会という名の旅行に神奈川県に行くこととなった。
温泉と言えば箱根か熱海。
距離が近いのは箱根。
野薔薇と禪院真希が話し合って決めた結果、箱根温泉へと私たちは向かっている。
新宿駅からロマンスカーで乗り換えなしで1時間40分くらい。
ゆったりとした時間を過ごすことができる。
しかも箱根フリーパスを購入したため、乗り物や入館料はほぼタダである。
と言っても私たちは一銭も払ってはいない。
全て五条悟の金である。
座席を回転させボックスへと変える。
私と伏黒が窓側で、通路側にはパンダと狗巻棘が座っている。
隣の席は窓側に野薔薇と禪院真希、通路側に五条悟と虎杖が座っている。
向こうの席は五条悟と虎杖がいるせいなのか、すごく賑やかだ。
こっちは比較的に大人しい。
というか、まじでパンダも温泉行くのか。
いや、何も言わないけど。
ここに来るまでたくさんの視線を浴びたせいか、何も思わなくなったし。
本当はお留守番させようかとも思ったが、拗ねるだろうと禪院真希が言うもんだから、着ぐるみを称して連れていくことになったのは昨日の夜のことである。