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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第18章 術式







「はい?なに?」
≪あんた今どこにいんの?≫
「五条悟の家で稽古してる」
≪この勝負バカ。じゃあそれ終わったらでいいからさ、買い物付き合ってよ≫
「また?こないだ買い物したばかりだろ」
≪それはそれ。明日の旅行のための買い物よ≫
「お前さぁ、あんま無駄遣いすんなよ。明日だってそれなりに金使うんだからさ」
≪金は使ってなんぼよ。じゃあ、稽古終わったら連絡ちょうだい。ファッションセンスゼロのアンタの為に色々見繕ってあげる≫
「ゼロとか言うな。ちょっとはあるわ」
≪はいはい。ダサい部屋着をなんとかしてからそのセリフ吐いてよね≫

野薔薇は一方的に電話を切ってしまった。
言いたいことは山ほどあったけど、合流した時にでも言おう。
スマホをカバンの中に投げ捨て、私は五条悟に向き直ろうと振り向いた。
そしたら目の前に五条悟がいて、心臓が大きく飛び跳ねる。
気配が、一切しなかった……。

「明日、野薔薇と旅行に行くの?」
「禪院真希も一緒だけど……なんで?」
「ふーん……」

距離の近い五条悟の身体を押し返す。
五条悟はニヤニヤと笑っていて、嫌な予感が全身を伝った。

「僕もついて行こうかなぁ」
「言うと思った!!ついてくんな!!」
「いいじゃん。減るもんじゃないし」
「私のHPが減るわ」
「じゃあさ、勝負に僕が勝ったらついて行く。負けたらついて行かないってのはどう?」
「…………それは、」
「勝てばいいんだよ、僕に」

性格がクズ過ぎて、私は奥歯を噛みしめた。
野薔薇、禪院真希。
先に謝っておく、ごめん。
でも、頑張るから。
私、お前らのために頑張るから!!




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